
自動車保険に無事故割引があります。
事故を起こした事がある人と
事故を起こしたことがない人では
同じ等級でも保険料が違います。
それは、「無事故割引」
という割引があるからなのです。
無事故割引というのは
どういう割引なのか
解説していきたいと思います。
無事故割引とは?
無事故割引は
事故を起こした事が無い人が
受けられる割引です。
とはいっても
「一度事故を起こしたら
永続的に受けられない」
というわけではありません。
事故を起こしてから
その後3年間事故を起こさなければ
4年目の契約更新時には適応されます。
この割引は等級に比例して
割引率が変わっていきますので
等級によって保険料に影響を与えます。
事故無しと事故有の違いはどれくらい?
無事故割引、事故有割引の差額は
等級によって違います。
20等級で比較すると
19%ほど違いが出てきます。
つまり、年間保険料が10万円だった場合
1万9千円の差があるのです。
ですから、基本の保険料が高い場合は
出来る限り無事故割引を適用して
契約しておく事が保険料の節約になります。
また
「無事故を継続する為に
選択肢として保険を使わない」
というのも1つの手段となります。
事故を起こしたからといって
必ず保険を使う必要はありません。
保険を使うと3等級下がりますが
割引率も3等級分下がることになり
更に事故有の割引率になります。
すると、結果的に自腹で修理をした方が
お金が掛からない場合があります。
ですから、事故の修理に掛かる費用と
保険料の差を考えて
保険を使うかどうか判断すると良いです。
具体的な例を出してみましょう。
11等級で年間保険料20万の人が
保険を使う場合と使わない場合
8等級 | 9等級 | 10等級 | 11等級 | 12等級 | 13等級 | 14等級 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
無事故 | 47% | 48% | 49% | 50% | |||
事故有 | 21% | 22% | 23% | 47% | 48% | 49% | 50% |
(※事故がなければ4年後からは元の割引率になる)
無事故のままにしておくと
3年後は14等級なので50%の割引
保険を使って事故有の8等級になり
3年後は23%の割引
これを保険料に当てはめて計算すると
1年後 | 2年後 | 3年後 | |
---|---|---|---|
無事故 | 10万4000円 | 10万2000円 | 10万 |
事故有 | 15万8000円 | 15万6000円 | 15万4000円 |
3年間でこれだけの価格差が生じます。
結果的に金額の差は以下の通りとなります。
事故有 468000円
差額 162000円
ですから、多少の傷や凹みであれば
自腹で修理した方が結果的には
安く済むことがあります。
上記は3年間で計算していますが
20等級までの年月で考えると
もっと大きな金額になります。
特に若い人は年間の保険料が高いので
よく考えた方が良いでしょう。
結局、割引率は基本の保険料に対して
違いが出てきます。
同じ条件で一番安い保険にするのが
重要になってきます。
ちなみに、年間保険料が
3万円程度であれば
それほど大きな影響はないですね。
ですから、複数社の保険を比較して
保険に加入する事が大切なのです。